研究課題
(1)各種予測手法の精度向上、改良について。本年度は、昨年度に構築した線形モデル及び非線形モデルによるトレンドの除去法及びGAによる組み合わせの重みの最適解導出方法を検証し、予測に使用するデータの特性を見極めるため、株価データ、食品出荷データなどを本手法に使用して検証事例を増やした。また、ニューラルネットワークによる時系列データの予測手法を新たに取り入れ、航空機の旅客数データで精度検証を実施したことに加え、他手法との予測精度の比較も行っている。上記手法ではともに非常に高い精度での予測結果を得ることに成功している。本テーマにおける研究成果は、販売予測など予測精度を上げることが切望されている分野を始め、各方面への貢献度は非常に大きいと考えられる。(2)ブランド選択推移構造の分析について。本年度は、過年度に提案したモデルを2次へと拡張した論文を作成し、1次との精度の比較を実施した。自動車データやジュエリー販売データなどで上述の理論を検証し、精度の向上を確認済みである。また、消費者の購買後満足度を加味した予測モデルを構築し、現在ジュエリー販売データにより検証を行っているところである。これらの理論及び検証結果は、マーケティング戦略の立案及び検証に極めて有効に活用することが可能であると言えよう。(3)設備保全技術の向上、改良について。昨年度は衝撃波を三角形あるいは半三角形で近似した簡素化モデルにおけるKurtosisを利用した設備診断技術について、これまでよりさらに詳細にKurtosisの挙動を分析し、モデル化を行なった。本年度はその内容を国際学会にて発表している。また、計算時間短縮方法の論文を紀要に掲載している。これは本テーマに応用できる強力なものである。なお、上記3テーマにおける論文は、本年度実施された国際学会にて計7件発表を実施しており、ジャーナルに4本掲載されている。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (8件) 図書 (2件)
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