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2013 年度 実績報告書

プロデューサーシップの発達プロセスに関する研究―日米比較を通じて

研究課題

研究課題/領域番号 23730364
研究機関青山学院大学

研究代表者

山下 勝  青山学院大学, 経営学部, 教授 (80348458)

キーワード経営学 / 人材育成 / プロデューサーシップ
研究概要

本研究は、プロデューサー型人材(創造的人材)の育成方法について日米比較を行うことを目的としている。具体的には、キャリア・キャピタル・ピラミッド(階層的キャリア・キャピタル)というプロデューサー型人材のキャリア開発の仕組みに関する概念を日米の企業人に適用し、その精緻化を図るとともに、その文化差について説明しようというものである。
これに基づき、平成25年度は日本の企業においてプロデューサー型人材を育成するために、どのようなことが障害となっているのかについての検討を徹底して行った。まず組織変革が困難な状況においては、かつては多くの企業人がキャリア・キャピタル・ピラミッドで言うところの同型的なキャリア形成に過度に集中しており、安定を重視し変化を嫌う傾向があった。ところが近年では主に若い世代の企業人の間で相対的なキャリア形成への傾倒が増えており、企業に対するコミットメントの低さが変革という困難を避けさせているようであった。
起業という側面から見たときには、相対的キャリア形成は従来から起業家に多かったが、ただその黎明期においては相対的キャリア形成に傾倒した者だけでは組織がうまく立ち上がらず、そこに創発的キャリア形成を行っている者が加わっているときに首尾よく組織生成することができるという状況が見つかった。
これらの状況は米国においてもほぼ同様ではあるが、日本とは分業環境に違いがあることを指摘できる。米国ではいったん分業した要素同士を比較的柔軟に組み替えられるのに対して、日本ではその組み替えの柔軟性が乏しくなっているようである。創発的キャリア形成を行っている者がこの組み替えを促進させる効果をもつものと想定できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] コンテンツ開発人材の育成ー国際バリューチェーン確立の課題ー

    • 著者名/発表者名
      山下 勝
    • 学会等名
      組織学会 定例会
    • 発表場所
      三菱ビルコンファレンススクェア、東京
    • 招待講演
  • [学会発表] REVIVAL OF THE JAPANESE FILM INDUSTRY THROUGH MEDIA MIX PROMOTION ALLIANCE: THE POWER OF FILM PRODUCTION CONSORTIUM

    • 著者名/発表者名
      Naoki Wakabayashi, Jin-ichiro Yamada and Masaru Yamashita
    • 学会等名
      Nissan Institute of Japanese Studies
    • 発表場所
      Oxford University、U.K.
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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