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2011 年度 実施状況報告書

経営現地化と現地法人パフォーマンスとの関係についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730367
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

稲村 雄大  芝浦工業大学, 工学マネジメント研究科, 准教授 (90433903)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード経営現地化 / 中国 / 日本企業 / 現地法人 / パフォーマンス
研究概要

23年度は、文献調査、インタビュー調査、および分析用データの作成を中心に行った。文献調査では、WTO加盟以降の中国の事業環境についての情報整理を行った。それによって、WTO加盟以前から変化した部分と変化していない部分を明らかにし、それが日本企業による経営現地化と現地法人のパフォーマンスとの関係に与える影響を検討した。この検討結果、および下記のインタビュー調査の結果に基づいて、実際のデータ分析を行う上での仮説の構築を進めている。 インタビュー調査では、現地に進出している日本企業、および日本企業の中国進出を支援している商社を訪問し、1990年代の中国と現在の中国の事業環境の違いや、現地人材の変化、マネジメントの状況等について具体的かつ詳細な情報を得ることができた。とりわけ、現地化に関する現地法人側と日本の親会社との間の意識の違いや、それを解消することの難しさ、そしてそれを解消するための方法についての情報は、非常に興味深いものであった。また、インタビュー調査を通じて、次年度以降の調査研究で活用できるネットワークを構築できたことも重要と考える。 分析用データの作成については、当初予定していたデータ入力担当学生が諸事情により担当困難となってしまい、自身でデータの入力を進めた。しかしながら十分な時間を割くことができず、データの入力は完了できていない。24年度は別の担当学生にデータ入力を依頼しており、できるだけ早急にデータ入力を完了して分析へと進みたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究実績の概要でも記した通り、当初予定していたデータ入力の担当学生が諸事情により担当が困難となったため、自身でデータ入力を進めたが、現在のところ分析用データの入力が完了していない。これを完了しなければ分析に入ることができないため、「(3)やや遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

23年度に予定していた分析用データの入力が完了していないため、まずはデータの入力作業を早急に進めていく。そのために、既に入力を担当してくれる学生に作業を依頼している。また、24年度に予定していた中国以外の国に進出している日本企業の現地法人に関するデータについても、継続してデータの入力を進めていく。 まず中国に進出している日本企業のデータに関して、入力を9月までに完了した上で、本格的な分析を開始する。その上で、既に行ってある分析結果(90年代)と今回の分析結果(00年以降)を比較し、追加的な分析によってその違いを明らかにしていく。 それらに加えて、24年度は実際に現地法人を訪問し、経営現地化の状況や、そのプロセスにおける工夫等の情報を収集する予定である。

次年度の研究費の使用計画

23年度に予定していた分析用データの入力が未完となっており、それにともなってアルバイト謝金が未使用となっている。24年度は改めて別の担当者にデータ入力の作業を既に依頼しており、その作業に対する謝金の支払いを行う。 また、海外の現地法人に訪問し、経営現地化に関連してインタビュー調査を行うことを予定しており、そのための旅費が必要となる。さらに、データベースをアップデートするための最新のデータ集等の購入も予定している。

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公開日: 2013-07-10  

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