本研究では、まず海外子会社における人材配置について、先行研究レビューおよび企業のマネジャーへのインタビューを行った。その後、2001-2002年に中国に進出した日本企業の海外子会社に注目し、人材配置(本国からの社員派遣/現地人材の活用)と海外子会社の生存(事業継続)との関係について分析を行った。383社の海外子会社をサンプルとした分析の結果、それらの関係が、配置される人材のポジション(トップマネジメント/従業員)および海外子会社の事業内容(製造機能の有無)によって異なるということが示された。これらの分析結果は、人材の現地化を選択的に行うことの重要性を示唆している。
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