研究課題/領域番号 |
23730375
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
ジョンズ アダム ルカス 立教大学, 経営学部, 助教 (00553075)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 原産地効果 / 海外への外注 / 生産立地 / 商品オーセンティシティー / クリエイティブ産業 |
研究概要 |
2011年5月にイスラエルでの学会大会で Design in Japanという特別パネルで本研究の概念を発表した。6月に名古屋で行われた Academy of International Business の大会に参加することにより情報や意見交換、本研究に関する最先端の研究成果の収集ができた。これにより理論、文献そして一次研究をまとめたフルペーパーを11月に Euro-Asia Management Studies Associationの学会大会で発表し、現在学術ジャーナルに提出ための準備中。オーセンティシティーを中心とする本研究の成果から内閣府支援のJAPAN NEXTのプロジェクトへの参加の招待をいただき、2012年3月にオーストラリアのクイーンズランド大学で3.11後の日本の再生に関わる「Remaking Japan」という400人の聴衆の講演で "Remaking Japan through Authentic Transformations"というスピーチをした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
震災の影響、連携機構の事情、または個人研究者のスケジュールの事情により2011年の4-6月の国内の企業調査や8月ー9月の海外研究・調査を実施できず、研究の進歩に遅れが出ました。震災直後に震災・復興に関わりのない研究の企業調査を実施するのが不適切かつ失礼だと判断し国内調査を延期することにした。
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今後の研究の推進方策 |
2012年の9月に改めてイタリアおよびデンマークでの調査を一括に行う計画が進んでいる。イタリアではIULM大学(l'Universita di Comunicazione e Lingue)の研究員と提携し、イタリアのファションブランドの企業のインタビュー調査を行い、「イタリアでの生産」、「イタリアのデザイン」、および「イタリアの職人づくり」が商品に対する重要度また、これらの要因の生産地の意思決定にどのような影響を与えるかを調べること。デンマークでの調査はイタリアと同様にデンマークのデザイン(家具、照明、インテリアなど)の企業には[デンマークでの生産」、「デンマークのデザイン」、また「デンマークの職人づくり」のなか、どれを満たしたら顧客がオーセンティックだと判断するか、そしてこれが生産プロセスにどのような影響を与えているのかを調べること。また、6月末からワシントンD.C.での学会大会に参加する機会を利用し、同時にアメリカでの企業調査を行う予定。学期中なのでイタリアとデンマークほど徹底な調査は不可能だと予想するがブランド・オーセンティシティーの最先端にあるアメリカの企業とのインタビュー・ヒアリングを行う貴重な機会になり研究への貢献が大いにある。これらの調査を速やかに行い、リサーチアシスタント(2年間分)を雇い、調査を依頼することによって研究は計画通りに戻り、研究の目的を達する見込み。
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次年度の研究費の使用計画 |
リサーチアシスタントを雇い、調査を依頼し、イタリア、デンマーク、アメリカそして日本での企業調査を行い、学会で報告をし、ワークショップを開くことによってそれに伴う申請書の予算に照らす用品、報酬、旅費などで研究費を使用する計画。2011年に実施できなかった調査を2012年に行い、リサーチアシスタントの依頼作業を増やし、また調査を依頼することによって2011年からの繰越金を利用し、研究の目的を達する見込み。
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