研究課題/領域番号 |
23730375
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
ジョンズ アダム・ルカス 立教大学, 経営学部, 助教 (00553075)
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キーワード | クリエイティブ産業 / 生産立地 / 商品オーセンティシティー / グローバルバリューチェーン / グローバル外注化 |
研究概要 |
2012年6月に国際学会大会「Association of Cultural Economics International」で「Authenticity and Place: The role of location and place in perceptions of product authenticity in cultural industries」の題名の論文を発表し、前年の研究活動の実績に基づいて「オーセンティシティー」の定義について述べ、研究の目的の一つを達成した。 8-9月の間、アメリカを始め主にデンマークおよびイタリアでの企業調査を行った。この調査では、デザイン拠点であるコペンハーゲンの大手企業や個人デザイナーを調査し、またイタリアのミラノ、プラト、リミーニ、ヴェネットのファッションや衣類生産拠点で調査を実施し、多様な視点から調査ができた。 また、9月にコペンハーゲンビジネススクール (CBS) で「Fritz Hansen of Poland, Prada of China: Can creative industries firms offshore production and retain authenticity?”」の題名のセミナーで講演し、好評を得た。 11月に研究の予備段階の結果をまとめた論文を「critical perspectives on international business」という国際学術ジャーナルに提出した。 この研究活動の中、特に企業調査の結果から、オーセンティシティーを中心とする本研究には消費者の認識に基づく視点が重要であることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年からの遅れを受けて、本年度も研究はやや遅れている。そこで、研究期間を若干延期させ、本年度に企業調査で明らかになった基礎的な消費者調査を実行するために、計画を見直したうえで、アンケート調査を次年度に行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
消費者の認識に基づく視点を得るためにアンケート調査を実施し(ウェブモニターを利用)、この調査データを分析し、10月頃にセミナー・ワークショップを開催し最終発表をする予定。 最後に論文を学術ジャーナルに提出予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
上述の通り研究はやや遅れている。平成24年度は6月に国際学会大会で発表し、8-9月に企業調査を行い、11月に予備段階の結果をまとめた論文を国際学術ジャーナルに提出した。このうち、企業調査の結果、オーセンティシティーを中心とする本研究には消費者の認識に基づく視点が重要であることが明らかになった。この基礎的な消費者調査を実行するために、計画を見直したうえで次年度以降にアンケート調査を行うこととした。平成24年度から繰越した平成25年度の研究費はアンケート調査及び最終発表を行うセミナー・ワークショップ開催の経費に充てる。
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