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2011 年度 実施状況報告書

グローバル合理化段階における多国籍企業の国際的業際標準化と新市場形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730376
研究機関杏林大学

研究代表者

荒井 将志  杏林大学, 総合政策学部, 講師 (70549691)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード国際情報交流 / 多国籍 / 標準化 / グローバル合理化 / 多様性 / 業際 / 競争優位
研究概要

本研究における今年度の目的は、「グローバリゼーション」の理解と再検討であった。すなわち、2000年頃からのICT革命は、一旦はITバブルの崩壊によってそのビジネス的なインパクトは予想よりも小さいのではないかという論調がみられたものの、それから約10年が経ち、現在確認される状況は、ICTがもたらすグローバル合理化と多様化である。 本年は、本補助金の4年間の研究期間の1年目であり、重視したことは、先行研究のサーベイであった。特に国際経営論における「グローバリゼーション」に関する文献サーベイを中心に行った。グローバリゼーションを取り上げる文献は、国内外に数多くあるが、その中でも標準化という視点から先行研究を見てゆくことによって、問題の所在や位置を明確化するとともに、本研究の意義を再確認していった。 交付申請書に記載したとおり、本研究が着目している点は、グローバリゼーションにおける従来型の現地子会社を通じた企業の内部プロセスの標準化のみならず、業際的なグローバルな他企業との協調を通じたグローバル合理化である。このような論点はこれまでの既存研究では見られない点である。なぜならば、従来では技術的にも制度的にも実現が困難なものであって、今日の新しい環境でこそ実現可能となり、近年の多国籍企業にとって極めて重要なグローバル戦略だからである。 さらに、国内外の学会にも積極的に参加した。最新の研究報告を聞き、または本研究の断片を報告し、本研究テーマの新規性や正当性を問うた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は4年間の計画であり、その初年度は、問題の明確化と研究手法の具体的アイディアの検討に時間を費やした。研究デザインを初期段階でしっかりすることが研究上重要であると考えているので、その意味では、今年度の研究は問題点を十分に検討することができ、おおむね順調に進展しているといえるであろう。次年度では、より具体的な調査研究や実地研究に臨む。

今後の研究の推進方策

今後は、今年度明らかとなった問題点を仮説として、東南アジアをはじめとする企業へのヒアリング調査(定性分析)と、データーベースを活用した調査(定量調査)によって、論理的妥当性を見出しうる有効な分析手法を模索してゆく。とともに、国内外の学会報告と論文執筆を行いながら、定期的に有識な先生方からのアドバイスを得て、研究の見直しや軌道修正も考えながら行ってゆく。

次年度の研究費の使用計画

今年度の研究費は、主に国内外の調査費と学会報告旅費に計上する予定である。その他では、英語論文のネイティブチェックや資料代となる。企業訪問では東南アジアへ夏と冬の2回程度行き、情報収集を行う予定である。また、学会報告は6月に1回、12月に1回行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] The Challenge of IPRs Management Consensus Standardization in Global Industries2011

    • 著者名/発表者名
      Masashi Arai
    • 学会等名
      EAMSA (Euro-Asia Management Studies Association), 28th Annual Conference
    • 発表場所
      University of Gothenburg
    • 年月日
      24 November, 2011
  • [学会発表] 業界標準をめぐる競争と協調の知的財産権管理の進展2011

    • 著者名/発表者名
      荒井将志
    • 学会等名
      日本経営学会 第85回全国大会
    • 発表場所
      甲南大学
    • 年月日
      2011年9月9日

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公開日: 2013-07-10  

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