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2012 年度 実績報告書

自動車産業における製品開発組織とプロセスの相互関係

研究課題

研究課題/領域番号 23730382
研究機関山梨学院大学

研究代表者

東 秀忠  山梨学院大学, 現代ビジネス学部, 講師 (50583267)

キーワードインタビュー調査 / 国際比較調査 / 自動車産業 / 製品開発 / 組織設計 / モジュラー化 / アーキテクチャ
研究概要

2012年度は、前年度に行った調査、学会発表をもとに日本、欧州の自動車産業に対するインタビュー調査を推進した。2012年9月には欧州自動車メーカーに対して製品開発組織・プロセスの実態と課題についてのインタビューを行い、2013年3月には調査結果の分析を以て調査協力企業に対するフィードバックと再調査を実施した。
本研究では、これらの調査より、自動車産業において製品開発組織・プロセスに国・地域の違いを超えた共通性が存在している可能性が示唆された。即ち、自動車の製品開発組織を構成する、「設計・試作・実験」という各組織について、それぞれが独力で問題解決を行った上でそれを統合する、というプロセスが存在しているという事実発見があった。換言すれば、既存研究において前提とされてきた、部門間の連携に基づく問題解決ではなく、それぞれの部門がその担当する領域における問題解決を独力で実現できるだけの資源を保有し、それを実施した上で、部門間連携によってそれが統合されていく、というプロセスである。
さらに、調査を通じて自動車産業が現在直面している課題とそれに対する製品開発組織・プロセス上の対応に関する新たな動きを発見することができた。開発・生産コスト引き下げの観点から高まる部品共通化と、要求仕様の高度化、複雑化による自動車の開発負荷の増大への対処をいかに両立するかに関する取り組みである。地域を越えて、複数の自動車メーカーにおいて、これらに対処するための取り組みとして「デザイン・ルール」を個別製品の枠を超えて設定することが行われていることが確認された。これは、Baldwin&Clark(2000)が指摘する「モジュラー化」に向けた活動と解釈することができる。
これらの調査結果について、2012年11月に、研究会での発表を行った。さらに、論文としての発表に向けて執筆を推進中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「自動車産業における製品開発組織とプロセスの相互関係:設計プロセスから考察する分業の論理」

    • 著者名/発表者名
      東 秀忠
    • 学会等名
      グローバル自動車産業研究会
    • 発表場所
      東京大学ものづくり経営研究センター

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公開日: 2014-07-24  

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