研究課題
本研究では、小売店を対象として、インストア・マーチャンダイジング(ISM :In-Store Merchandising)を調査し、ISMにおけるシミュレーション分析について研究し、分析および評価の手続きについて提唱した。平成25年度は次の2つに重点を置き研究を発展させた。(1)本研究で研究対象としている既存店舗について、店舗マネジメントや情報システムを調査し、そして約5年間のPOSデータを収集し、これまでの調査内容の整理および分析を実施した。(2)収集したデータや調査に基づき、ISMに関するシミュレーションモデルを構築および実験を実施した。通常、サービス分野における生産性や効果の測定や評価することは困難である。そこで、他分野(生産・輸送)における生産性に関するシミュレーション研究を実施し、シミュレーション構築および評価について検討した。それらのシミュレーション研究を基に、サービス分野であるISMのシミュレーション分析へと応用した。店舗マネジメントでは顧客への満足度を維持しながら、店員が実施する業務の効率性も考慮しなければならない。本研究ではトレードオフの関係にあるそれらを考慮しながら、特に、人員配置における意思決定の支援システムとなるシミュレーションモデルを構築した。ISMにおけるシミュレーション分析を実施することで、サービス分野におけるシミュレーション分析による効果測定の有効性を明らかにした。
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DAAAM Scientific Book 2013
巻: Vol. 12 ページ: 351-360