本研究では、地域ブランドの認知において、地名と製品カテゴリの概念マッチングの良さを購買に用いるとする「イメージ・マッチング」説、地域名とカテゴリが強固に結びついた状態を用いる「イメージ・アソシエーション」説について、実験的検討を行った。また、自治体のアンテナショップ等を活用し、実際場面におけるこれら情報処理についてインタビュー調査を行った。本研究の結果から、地域ブランドの認知におけるマッチングやアソシエーションの存在は確認したものの、現実場面では消費者の地域認識が曖昧(不正確)であることが示唆され、今後アンテナショップ側のイメージ発信戦略等が重要になることが明らかになった。
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