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2012 年度 実施状況報告書

ソーシャルメディアマーケティングに関する実践論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730402
研究機関首都大学東京

研究代表者

水越 康介  首都大学東京, 社会(科)学研究科, 准教授 (60404951)

キーワードマーケティング / ソーシャルメディア / 実践
研究概要

本研究の目的は、ソーシャルメディアマーケティングの理論的・実践的可能性について、実践研究の知見から考察することにある。ソーシャルメディアはマーケティング活動において必須のツールとなっており、その効果について多くの研究が進められている。しか
し一方で、そのマーケティング理論そのものに対するインパクトについては、ほとんど議論されていない。本研究では、近年社会科学領域全般で注目される実践研究の知見を用いることで、ソーシャルメディアを捉えなおすことを試みる。
研究2年目となった本年は、実際のソーシャルメディアの運用やその可能性について、理論的考察とともに事例分析を進めることができた。
まず、理論的な考察として、ユーザーのネットリテラシーの測定とソーシャルメディアとの関わり、および、企業におけるウェブ全体の利用動向とソーシャルメディアとの整合性を分析した。ネットリテラシーの測定に際しては、メディアリテラシー研究を踏まえつつも、消費者行動分野におけるオピニオンリーダー研究や製品開発分野におけるリード―ユーザー研究、さらには、ネットコミュニティ研究以来培われてきたネット上でのコミュニケーション研究に焦点を当て、新たにネットリテラシーの測定項目を確認した。また、企業におけるウェブ全体の利用動向については、企業がただソーシャルメディアを活用するというだけではなく、ウェブ全体を通じたコミュニケーション戦略においてソーシャルメディアをいかに利用としてきたのかを確認した。
事例研究については、引き続き探索的に多くの企業からヒアリングを行い、運営者に蓄積されるノウハウとその移転可能性が重要であることが確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は予定通り、おおむね順調に推移している。次年度以降も引き続き、理論研究と事例分析を進めていく。

今後の研究の推進方策

次年度以降も、引き続き理論研究と事例分析を進めていく。また、研究成果の公開も進める。

次年度の研究費の使用計画

当初予定通り執行していく。とくに次年度以降は、研究成果の公開のため、繰越金をもとにして旅費を用意する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 新しいブランドコミュニティとしてのソーシャルメディア コミュニティ・マネジャーの可能性2012

    • 著者名/発表者名
      水越康介、他
    • 雑誌名

      マーケティング・ジャーナル

      巻: 第126号 ページ: 64-83頁

  • [雑誌論文] リードユーザー研究とネットコミュニティ2012

    • 著者名/発表者名
      水越康介
    • 雑誌名

      open journal of marketing

      巻: 2012.2 ページ: 1-8

  • [雑誌論文] ユーザー起動型製品開発の可能性 スチューデント・イノベーション・カレッジ20122012

    • 著者名/発表者名
      水越康介
    • 雑誌名

      open journal of marketing

      巻: 2012.6 ページ: 1-40

  • [図書] ネット・リテラシー ソーシャルメディア利用の規定因2013

    • 著者名/発表者名
      西川英彦・岸谷和広・水越康介・金雲鎬
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      白桃書房

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公開日: 2014-07-24  

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