本研究の目的は、ブランドの使用・所有行動を通じて消費者が自分らしさを表現し認識するプロセスを明らかにすること、そして自己表現にブランドを活用する消費者の特性を測るための尺度を開発することである。 本研究に関連する諸分野の文献レビュー、定性調査の複数回の実施と分析、上記を基にした消費者行動における自己表現に関する概念モデル・枠組みのブラッシュアップ、そして定量調査の実施と尺度の開発を行った。概ね順調に進んだが、自己表現の「行動」と「心理」の両側面の整理が不充分であるという問題が生じたため、行動面に焦点を絞った尺度の開発を行い、定量的にそれらの信頼性および妥当性の検証を行った。
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