研究概要 |
本研究の目的は、消費者の購買行動における対人影響のメカニズムを解明し、クチコミの金銭的価値を明らかにすることである。平成23年度の研究実績は以下のとおりである。・山本晶・松村真宏「マーケティング・エコシステム―広告、ソーシャルメディアと顧客獲得のダイナミクス―」日本マーケティング・サイエンス学会第89回研究大会(2011年6月)・Yamamoto, Hikaru and Matsumura, Naohiro "Marketing Ecosystem: The Dynamics of Twitter, TV Advertising, and Customer Acquisition", Proc. 3rd Workshop Social Mobile Web (SMW 2011), In conjunction with ICWSM 2011 , pp. 45-52(2011年7月)・Yamamoto, Hikaru and Matsumura, Naohiro "The Effect of Relational Context on Personal Influence", Proc. Workshop on Social Behavioral Analysis and Behavioral Change (SBABC2011), The Third IEEE International Conference on Social Computing (SocialCom2011) , pp. 1480-1485(2011年10月)・山本晶・西田悟史・森岡慎司・山川茂孝「知覚認知率がクチコミ受信意向に与える影響」『マーケティング・サイエンス』 19(1), pp. 73-89(2011年12月)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、顧客の購買行動の分析に社会的な要因を組み込むことによって、各顧客とその顧客が持つ友人・知人ネットワークの経済的価値を測定することである。顧客はクチコミを発信し、新しい顧客を企業にもたらす。こうした友人招待は、多くのネットワークビジネスにおいて推進力となっている。本研究ではクチコミによって新規顧客獲得をもたらす顧客に着目するものである。 平成23年度は、論文を執筆する過程で対人影響に関するマーケティングおよび消費者行動の分野の文献サーベイを実施することができた。また、クチコミとマーケティング活動の相互作用と新規顧客獲得に関する実証分析(研究成果1および2)においては、本研究の主題であるクチコミの経済的価値とROIに取り組むことができた。平成24年度はさらにクチコミの経済的価値に関する研究を進め、国内外で発信する予定である。研究成果1:山本晶・松村真宏「マーケティング・エコシステム―広告、ソーシャルメディアと顧客獲得のダイナミクス―」日本マーケティング・サイエンス学会第89回研究大会(2011年6月)研究成果2:Yamamoto, Hikaru and Matsumura, Naohiro "Marketing Ecosystem: The Dynamics of Twitter, TV Advertising, and Customer Acquisition", Proc. 3rd Workshop Social Mobile Web (SMW 2011), In conjunction with ICWSM 2011 , pp. 45-52(2011年7月)
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