研究概要 |
医療機関の複合組織の運営の核となる病院のシステム構築を目的として、特に医療機関の組織的特徴とプロフェッショナリズムに着目し、医療機関における管理会計のシステム構築に関する書籍を執筆した(『医療管理会計-医療の質を高める管理会計の構築を目指して-』中央経済社、2013年6月。)。 さらに、医師や看護師などの専門職が組織内で主力となるという環境において、自律性および主体性を阻害することなく、また裁量性を侵すことなく、管理会計システムが機能するためには、責任会計システムとアカウンタビリティの在り方を再検討する必要があることを指摘し、国際学会において報告を行った("Accountability as a function-the effect of budgeting bearing commitment among professionals-", Asia Pacific Interdisciplinary Perspective in Accounting (hosted by Kobe University, Japan, 2013 July)、"Accountability as a function-the effect of budgeting bearing commitment among professionals-", New Zealand Management Accounting Conference (hosted by Otago University, New Zealand, 2013 November))。またUNSWおよびU. of Sydneyを訪問し、管理会計におけるアカウンタビリティの研究に関する第一人者と当該問題意識に関する意見交換を行っている。 さらに以上の内容について論文をまとめ、発表を行った(「医療管理会計を機能させる要件について考えるープロフェッショナリズム、相互依存性と組織内アカウンタビリティー」『産業経理』第73巻第3号、2013年11月、176-191頁。)。
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