まず組織間連携のベースとなる、医療機関の単体運営の核である医療管理会計のシステムが機能する要件について、医療機関の特徴である組織構成員のプロフェッショナリズムと、チーム活動に起因する相互依存性に着目して研究を行った。その結果、アカウンタビリティの共有と管理可能性原則の再構築という、従来の責任会計の想定とは異なる理論的枠組みが明らかになった。 次にこの概念レベルのシステムを、具体的な実行システムとして構築するにあたり、意志疎通や意識の共有のツールとして目標管理と方針管理に着目し、予算管理システムとの結合をはかった。
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