本申請研究は、保守主義と負債比率や成長機会との関係について、多期間モデルを使った分析的研究によって、明らかにすることを目的とするものであった。研究期間の前半においては、保守主義を扱うための多期間の基本モデルを作成することが課題であった。これについては、CAAA(カナダ会計学会)やAPC(アジア太平洋国際会計学会)、その他の海外フォーラムや国内研究会などで発表をすることでブラッシュアップを繰り返し、英文査読論文として具体化した。後半においては、その多期間モデルに負債比率や成長機会といったパラメーターを組み込んで分析を行い、一定の結果を得ているが未発表である。
|