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2012 年度 実施状況報告書

知識創造プロセスとしての管理会計変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730455
研究機関大阪経済大学

研究代表者

浅田 拓史  大阪経済大学, 情報社会学部, 講師 (30580823)

キーワード管理会計変化 / 知識創造 / クリエイティブ・ルーティン
研究概要

平成24年度は過去のフィールド調査から得られた成果について、学会および研究会での報告等を通じて、理論的な洗練に重点を置いた研究活動を行っている。このような研究活動を通じて、管理会計変化研究におけるルールとルーティンの相互作用を理解する上で、クリエイティブ・ルーティンという知識創造理論における概念を用いることが有用であることが示された。従来の管理会計研究では単発的な要因が主に検討されてきた中で、管理会計変化へ向けた組織能力、とりわけ、反復的行為として組織に存在する知識については十分に検討されてこなかった。クリエイティブ・ルーティンという概念を用いることで、このような知識の管理会計変化に与える影響を明らかにすることができる。とりわけ、多くの管理会計知識は、他のルーティンを淘汰するクリエイティブ・ルーティンとしての側面を有しており、このような概念の管理会計変化研究における意義は大きいと考えられる。 当該研究活動の成果は学位申請論文に置いて盛り込むとともに、日本管理会計学会の学会誌である『管理会計学』に掲載されることとなった。また、フィンランドのヘルシンキで開催されたManufacturing Accounting Research Conference 2012、並びに横浜国立大学で開催された日本原価計算学会全国大会においてその成果を報告した。現在、これらの成果をさらに発展させて、国内外の学術誌への投稿に向けて執筆作業を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度と同様にフィールド調査は、いまだ不十分と言わざるを得ない。リサーチサイトの協力を得つつ、さらなるフィールド調査の推進が必要であると考える。
他方、概念的研究については、一定程度の進展がみられつつある。学会等での他の研究者との議論を通じて、さらなる発展へ向けた努力を続けたいと考えている。

今後の研究の推進方策

フィールド調査によるデータ収集が予定より遅れているため、今後も継続的にリサーチサイトへのアクセスを試みていく予定である。
その他の研究計画については、交付申請書記載の通り遂行する予定である。

次年度の研究費の使用計画

研究成果をまとめるに当たり、追加的なフィールド調査や英文論文執筆のために相対的に多くの研究費をあてる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 日本電産株式会社の経営改革と管理会計-知識創造理論の視点から-2013

    • 著者名/発表者名
      浅田拓史・吉川晃史・上總康行
    • 雑誌名

      管理会計学

      巻: 第21巻第2号 ページ: 41-60

    • 査読あり
  • [学会発表] 管理会計変化における人的行為者の役割2012

    • 著者名/発表者名
      浅田拓史・吉川晃史
    • 学会等名
      日本原価計算学会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      20120907-20120909
  • [学会発表] Management Accounting Change and Organizational Knowledge Creation2012

    • 著者名/発表者名
      Asada, H., Kohji, Y. and Y.Kazusa
    • 学会等名
      Manufacturing Accounting Research Conference 2012
    • 発表場所
      Aalto University School of Economics, Helsinki, Finland
    • 年月日
      20120613-15

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公開日: 2014-07-24  

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