研究課題/領域番号 |
23730461
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
菅原 智 広島修道大学, 商学部, 教授 (40331839)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 国際会計教育基準 / 会計教育 / 研究方法論 / グラウンデッド・セオリー |
研究概要 |
本研究の目的は、会計教育の国際的調和化の必要性、その実現可能性や影響について、大学の会計教員、企業経理担当者、および職業会計士の見解や態度を調査し、これからのグローバル社会に適合した日本の会計教育制度のあり方を示すことにある。本年度は、会計教育の国際的調和化の現状について調査した。ここでは、IFRSの強制適用による会計教育調和化の潮流、IFAC/IAESBによるIES公表の現況とその影響、そして会計士資格の相互承認の動向、などを対象とし、主に大学教育の視点から会計教育の国際的調和化の現状を明らかにすることを試みた。本年度の具体的な研究成果は以下の通りである。1、研究成果をまとめ、下記の研究発表にある通り、査読付き論文1本を出版することができた。2、オーストラリア・シドニー大学において教育社会福祉学大学院の学位(Master of Education in Research Methodology)を修了し、教育研究の方法論についての知見を広げた。3、学会報告についても、2011年11月にイタリア・ベニスで開催された Accounting Renaissance の国際学会において、口頭発表を行った。4、2011年11月には、イタリア・パルマ大学においてワークショップを開催し、グラウンデット・セオリー・アプローチを用いた研究成果を当該大学院のMBAクラスの授業で特別講師として報告した。5、オーストラリア・シドニー大学において教育社会福祉学大学院の客員研究員として採用され、2011年12~2012年2月まで研究方法論研究を進めた。6、オーストラリア・ディーキン大学において経営法律学部の客員教員として2012年2月~3月まで採用され、キム・ワティー教授が組織するIESについてのプログラムに参加し、IESに関する知見を広げた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年はオーストラリアへの在外研究が重なったが、学会報告への参加、 他大学でのワークショップ報告、研究プロジェクトへの参加、など、多くの海外の研究者との交流の機会を得ることが出来き、研究を進めていく上で必要な人的関係を構築することが出来た。これらの人的関係は、データー収集のために後に利用することが出来ると考えている。また、論文も投稿を控えているものが3本もあり、順調に研究が進んでいることを裏付ける物的証拠も存在する。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、データー収集を実施すること、および、得られたデーターを分析し始めることを主に進めていくことを考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
データーについては質問票調査を実施することで得られるので、質問票の作成、日本および諸外国で実施するための質問票の送付、諸外国への渡航、謝礼などの研究費支出が予想される。
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