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2011 年度 実施状況報告書

遺族を支援する社会資源にかんする社会学・法社会学的研究-家族政策との接点から

研究課題

研究課題/領域番号 23730481
研究機関広島大学

研究代表者

浅利 宙  広島大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (10399165)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード社会学
研究概要

今年度は、1)遺族支援グループの現状把握と、2)社会学分野の研究動向を中心に情報を収集し、3)これまでの調査研究の集約を行うことを通して研究を進めた。 1)に関しては、関連学会の報告事例より、行政主体による運営、行政とボランティアによる支援を受けた当事者による運営、当事者による運営、医療機関による運営の4種類の運営方法がみられ、また、支援方法に関する考え方の変化が示されていた。 2)に関しては、Sociological abstractsなどを通してデータを整理し、内容的に、必ずしも家族という文脈に限定されているわけではなく、死に伴って生じる悲嘆感情、葬儀や埋葬法、墓、メディア、病院、自死、宗教など多様なテーマで展開されていることを確認した。また、家族福祉論の枠組みと支援・介入方法に関する批判的検討と現実の家族関係や法制度に含まれる特徴の整理、ならびに、「家族の秘密」をめぐる社会学的研究を取り上げ、家族に対する支援や介入を論じる際の社会学的視点について検討を行った。 3)に関しては、これまで実施してきた約30名分のインタビュー調査について、項目ごとにデータを整理し、看取りから死別後の過程における社会関係の変化と遺族支援グループの役割について検討を行った。 次年度も1)2)3)の作業を進め、遺族支援活動と法制度との関連などにも目を向けながら、研究の深化をはかっていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は研究の初年度ということもあり、支援活動の現状把握や研究動向の把握、そしてこれまでの研究で蓄積したデータの集約を中心に作業を行った。 いずれについても、当初の計画通りの進捗状況にあると判断している。ただし、研究動向の把握については、情報を収集したものの、その整理がやや遅れているので、今年度は意識的に進めていきたい。また、調査に関しては、遺族支援グループの活動状況を継続的に進めており、それ自体は当初の計画通りであるが、今後、対象を広げていく必要があると考えている。

今後の研究の推進方策

これまでに入手した情報の整理を進めるとともに、前年度に引き続き、遺族支援活動の動向について、関連学会や社会調査を通した情報の収集と整理を行う。

次年度の研究費の使用計画

次年度は、遺族支援グループへの調査活動への使用が中心になる。

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公開日: 2013-07-10  

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