• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

受忍と犠牲――戦後補償制度と戦死者追悼における国民創出の制度と文法

研究課題

研究課題/領域番号 23730482
研究機関九州大学

研究代表者

直野 章子  九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 准教授 (10404013)

キーワード戦死者追悼 / 戦後補償 / 国家 / ナショナリズム
研究概要

本研究は「受忍」と「犠牲」という概念に着目しながら、戦後補償法制度の成立と変遷、および戦死者追悼における〈国民創出の制度と文法〉を描き出すことを目的としている。本年度は、①「広島県動員学徒等犠牲者の会」に関係する元学徒の原爆被害者に対して聞き取り調査を行い、②昨年度に引き続き、靖国神社、戦死者追悼とナショナリズムに関する資料や先行研究文献の収集を行い、③雑誌『世界』に戦争被害受忍論についての論考を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

10月より育児休暇に入ったため。

今後の研究の推進方策

来年度においては、戦死者追悼の部分について、靖国神社を中心にしながら、資料収集および先行研究の分析を行う。資料収集に関しては、「広島県動員学徒等犠牲者の会」の関連資料や関係者に対する聞き取り調査と参与観察を行うとともに、靖国神社と日本被団協関連の資料収集を行う予定である。戦後補償制度については、不足する資料を補う程度の調査を行う予定である。さらに、今年度までに収集した資料と先行研究を踏まえて、戦後補償制度と戦死者追悼における国民創出の制度と文法の関係について総合的な分析を行い、学術的に発表する予定である。

次年度の研究費の使用計画

年度途中から育児休暇に入ったため。
来年度においては、①「広島県動員学徒等犠牲者の会」の関係者に対する聞き取り調査および参与観察を行うための旅費、印刷費用、②日本被団協の死者追悼及び靖国神社、戦死者追悼に関する資料収集のための旅費、印刷費用、③ナショナリズム論、国家論、死者慰霊や記憶論の文献費用、④収集した資料を整理するための研究補助者短期雇用費、⑤学会や研究会等における成果発表のための旅費、に主に研究費を使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 棄民を生み出す国家の論理―受忍論とその効力2014

    • 著者名/発表者名
      直野章子
    • 雑誌名

      世界

      巻: 847 ページ: 121-129

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi