低炭素社会と生物多様性保全など、環境サステイナビリティを核とした社会構想への転換が要請されている社会的背景をふまえ、環境サステイナビリティに基づく政策が、地域社会においてどのように受容され、地域社会の内発的発展に接続するのかという研究課題に取り組んだ。 取り組みの先進地として、群馬県みなかみ町と岩手県葛巻町を主要な調査対象地に設定した。あわせて青森県と岩手県で、再生可能エネルギーの拡大と地域社会の応答過程を把握するための調査を行った。研究の結果、環境サステイナビリティの政策が、地域社会の多様な生業戦略を発揮するための「地域資源管理の戦略」に巧みに位置づけられることの重要性を明らかにした。
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