研究課題/領域番号 |
23730504
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
金 友子 立命館大学, 産業社会学部, 非常勤講師 (20516421)
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キーワード | 国際情報交換 / 韓国 / ナショナリズム / アイデンティティ / 祖国 / 在日コリアン / 学生運動 / エスニシティ |
研究概要 |
本研究は、日本に居住する在日朝鮮人の「祖国」志向的な思想と行動を歴史的観点から考察することを目的とし、具体的には1960年代から70年代の「在日韓国学生同盟」という学生団体を研究対象としている。 研究二年目である今年度は、資料の収集とともに、その整理および分析作業をおこなった。 資料収集については、引き続き当該団体関係者の協力を得るとともに、財団法人朝鮮奨学会を訪問し、各大学に所在していた支部の資料を入手することができた。収集した資料の複写をについては、紙媒体への複写はほとんど終了し、現在は電子データ化に着手している。 本研究の理論的背景となる移民とアイデンティティおよびそれらとナショナリズムとの関連に関しては、昨年に引き続き文献の読み込みを進めた。 総じて、学会報告・論文発表というかたちで成果をまとめて公表することはできなかったものの、その準備は整ったと言える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
資料収集・整理作業については、昨年の遅れを取り戻すべく資料の複写・整理のための人員との連携によりほぼ目的を達成した。しかし、国外の関連研究者との連携により本研究と類似した事例との比較を行う作業については、日程調整に問題があり、情報交換にとどまった。また、成果発表も滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
研究最終年度にあたるので、成果発表に重点をおく。解放社会学会、国際高麗学会、在日朝鮮人史研究会、コリアンマイノリティ研究会など国内外の関連学会で発表し、成果をまとめて論文化・投稿する。
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次年度の研究費の使用計画 |
資料を電子化する(研究補助・資料整理・文具費)。また、関係者への補完的な聞き取り調査をおこなっていく(調査旅行費)。 引き続き資料の読み込みとともに、理論的背景および当時の社会・経済・文化的背景を整理する(文献研究、書籍費)。 以上の研究成果を、国内外の学会で発表し、学会誌に投稿する。(研究成果発表・旅費)
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