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2012 年度 実施状況報告書

ひとり親家族の社会的自立に向けた総合的研究ー母子・父子・子どもの貧困の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 23730514
研究機関福島大学

研究代表者

丹波 史紀  福島大学, 行政政策学類, 准教授 (70353068)

キーワードひとり親家族 / 社会的自立 / ワークフェア
研究概要

本研究は、母子・父子家庭およびその子どもを対象にし、「ひとり親家族」の社会的自立に向けた課題を検証することを目的としている。これまで申請者が行ってきた就労支援を受けた母子家庭への経年的追跡調査を継続実施するとともに、児童扶養手当受給対象となった父子家庭への調査、さらにはこれまで見落とされがちであったひとり親家族の子どもへの経年的調査を実施することにより、「ひとり親家族」全体の就労・生活・子育て等の課題を検証する。本研究により、就労支援偏重の日本型ワークフェア政策の課題を明らかにし、総合的なひとり親家族支援のための政策形成に寄与することを目的としている。また今回の本研究より調査対象者に父子家庭を加えること、さらにひとり親家族の子どもを調査対象にし、経年的な調査分析を行うひとり親家族及び貧困経験を受けた子どもの追跡調査を実施する。本研究は、ひとり親家族の社会的自立に向けた総合的な研究であり、こうした研究は、他の研究にはない先進性や独創性を有していると言える。本研究によって、これまでの母子家庭に対する調査研究に加え、父子家庭の生活課題や、ひとり親家族で生活する子どもの自立過程を明らかにし、ひとり親家族の社会的自立に向けた条件と課題を総合的に検証することができる。本年度は、継続的なひとり親家族の追跡調査のための準備を行った。各団体等へへのヒアリングや震災によって遺児となった子どもへの調査準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東日本大震災による影響により、調査スケジュールの変更を余儀なくされ、調査実施時期が遅れている。その点で次年度は本格実施に向け計画の見直しをしている。経験的な調査によるスタートが切れるよう、関係機関等と連携をしながら、調査実施に移りたい。

今後の研究の推進方策

ひとり親家族の経年調査を実施するにあたり、当初の計画を変更し、東日本大震災によって親を亡くした震災遺児に焦点をあてつつ、調査実施を行おうと考えている。そのための団体等へのヒアリングを今年度実施しており、具体的な調査実施のための準備を行った。次年度はその準備をふまえ、第一回目の調査を実施したい。

次年度の研究費の使用計画

第1回目の調査についての調査費用を中心に研究費を使用したい。なお、そのための打合せ旅費、研究会等への参加旅費など旅費にも一定程度使用し、調査対象者への調査協力謝金の手立ても取る予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 図書 (3件)

  • [図書] FUKUSHIMA A Political Ecomomic Analysis of a Nuclear Disaster2013

    • 著者名/発表者名
      Edited by Miranda A.SCHREURS and Fumikazu YOSHIDA
    • 総ページ数
      129
    • 出版者
      Hokkaido University
  • [図書] 今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言― 4.医療と福祉2013

    • 著者名/発表者名
      久道茂・鴨池治編
    • 総ページ数
      396
    • 出版者
      東北大学出版会
  • [図書] 「大震災と子どもの貧困白書」2012

    • 著者名/発表者名
      なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク編
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      かもがわ出版

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公開日: 2014-07-24  

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