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2014 年度 実績報告書

公的扶助ケースワーカーの組織環境に関する日米瑞の国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730534
研究機関北星学園大学

研究代表者

木下 武徳  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20382468)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード福祉事務所 / アメリカ / ケースワーカー / 組織環境
研究実績の概要

本研究は、ケースワーカーの専門性と裁量性の分析枠組みから、アメリカ、スウェーデン、日本における公的扶助制度の動向や特徴を踏まえた上で、福祉事務所の裁量性の問題を明らかにすることである。
本年度の主な調査研究としては、アメリカの福祉事務所のケースワーカーに対して、インタビュー調査を行った。調査期間は、2015年3月17日から3月27日にアメリカに訪問した。民間も含めていくつか福祉関係事業所を訪問調査するなかで、3月19日にロサンゼルス・カウンティ(LA郡)の社会サービス部本庁にて、ケースマネジャー5名へのインタビュー調査を行った。LA郡では資格審査・現金給付担当職員よりも、ケースマネジャーの方が給料は高く優遇されており、その後スーパーバイザーやコーディネーターになるというキャリアアップの筋道が明確になっている。そういう意味で、資格審査・現金給付よりも、ケースマネジメントは直接の支援につながり、やりがいのあるものになっていた。
また、3月24日には、ウィスコンシン州ミルウォーキー・カウンティのケースマネジメントの民間委託を受けているUMOSにて、4名のケースマネジャーのインタビュー調査を行った。州政府により年間最低24時間の研修が義務付けられており、DVや依存症問題等の対応についても理解している。そもそも対人援助の仕事のために、コミュニケーション力が必要であり、常に学習をしていく姿勢が必要であると強調されていた。
本年度はこれまでのインタビュー調査をまとめ切れていないため、以下の公的扶助制度の運用の流れについて論文を作成したのみになってしまった。今後、調査結果を踏まえて裁量性の問題についてまとめていきたい。
「ウィスコンシン州における福祉事務所の民間委託の変遷-NPMからみたW-2委託契約の分析を中心に-」『國學院経済学』(國學院大學)、63巻2号、2015年3月、pp.83-129

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「ウィスコンシン州における福祉事務所の民間委託の変遷-NPMからみたW-2委託契約の分析を中心に-」2015

    • 著者名/発表者名
      木下武徳
    • 雑誌名

      『國學院経済学』(國學院大學)

      巻: 63(2) ページ: 83-129

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 「書評 久本貴志著『アメリカの就労支援』日本経済評論社2014年3月」2015

    • 著者名/発表者名
      木下武徳
    • 雑誌名

      『海外社会保障研究』国立社会保障・人口問題研究所

      巻: 190 ページ: 57-61

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 「米国・ウィスコンシン州における福祉事務所の民間委託の変遷-2006年以降の委託契約の分析を中心に-」2014

    • 著者名/発表者名
      木下武徳
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第62回大会、
    • 発表場所
      東京:早稲田大学
    • 年月日
      2014-11-30

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公開日: 2016-06-01  

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