ひきこもり状態にある知的障害者の実態は日中の通所サービスを提供している事業所を対象にした質問紙調査から少ない数であるが存在し、支援者や事業所は電話対応など何らかの対応や支援を行っていることが明らかになった。また、文献研究の結果から障害者総合支援法は複数障害を対象としたサービスを提供しているため、知的障害の障害特性を考慮し、それに応じた相談支援の実施が必要といえる。本研究では、ひきこもり状態にある知的障害者に対する対応・支援における課題について明らかにし、欧米諸国のインクルーシブ教育の分析を含めて行ったものの知的障害の特性に応じた支援モデルの構築については今後の課題となった。
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