研究課題/領域番号 |
23730560
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
石田 賀奈子 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (50551850)
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キーワード | 社会的養護 / 里親 / 子どもの最善の利益 |
研究概要 |
第一子出産のため、平成25年2月12日より平成26年3月15日まで、産前産後休暇及び育児休暇を取得したため、平成25年度については研究を中断することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに、学識経験者および里親支援専門相談員、児童相談所児童福祉司へのインタビュー調査をもとに、里親委託におけるアセスメントの現状の把握、および里親委託の現状を把握するための枠組みの作成を行ってきた。 里親適性に課題があると思われ、児童の委託にあたっては何らかの支援が必要と思われる里親希望者も、重要な社会資源として認識され、継続的な研修メニューの提供と多機関、多職種による継続的なサポートが必要不可欠であることが確認された。一方で、里親をサポートするための多機関連携体制は未成熟である可能性が示唆された。今後、一事例の分析にとどまらず、質問紙調査による量的な現状把握と先駆的事例のさらなる検討が必要であると思われる。次年度実施する予定であるアンケート調査において現状やニーズを把握し、得られた知見をもとに実践現場において応用可能なモデルの在り方を検討していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度については、まず、児童相談所の里親担当児童福祉司および児童養護施設や乳児院に配置されている里親支援専門相談員を対象としたアンケート調査の実施及び分析を行う。分析にあたっては、社会調査を専門とする研究者からの協力を得、結果のバイアスに留意する。 さらに、①里親適性認定アセスメントにおいて重要と思われる視点とその課題、②児童相談所と児童福祉施設の連携に基づく、親育ち支援としての里親研修プログラムの在り方について、必要な構成要素を検討する。 具体的なプログラムの構築にあたっては、学識経験者、児童相談所児童福祉司、児童福祉施設の里親支援専門相談員、里親当事者へのヒアリングを実施予定である。得られた結果は、社会的養護、特に家庭的養護・里親委託に携わる専門職に報告書としてまとめ、配布する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年2月12日より平成26年3月15日まで産前産後休暇および育児休暇を取得したため 次年度の研究予算は、①アンケート調査のための費用(印刷費、郵送費、資料整理費等)、②インタビュー調査のための費用(専門的知識提供に対する謝金の支払い、調査旅費等)、③報告書作成および配布のための費用(印刷製本費、郵送費等)の三項目に充てることとなる。①アンケート調査については、児童相談所(207か所)、および近畿地区の里親支援専門相談員を配置している児童福祉施設に配布する予定である。②のインタビュー調査においては、学識経験者、里親支援に携わる児童福祉司および里親支援専門相談員を対象としており、調査協力者には専門的知識の提供に対する謝金を支払う予定である。得られた成果について、社会的養護、特に里親支援に携わる専門職の活用に供するため、報告書としてまとめ、配布する。そのため、印刷製本費および発送にかかる費用を支出する。
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