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2011 年度 実施状況報告書

社協ワーカーの専門職自己評価指標の構築-地域福祉をより推進していくために-

研究課題

研究課題/領域番号 23730561
研究機関松本大学

研究代表者

佐藤 哲郎  松本大学, 総合経営学部, 講師 (50510799)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード社会福祉協議会 / プログラム評価
研究概要

平成23年度は、大きく2点の研究を行った。第1はプログラム評価の枠組みの1つである「セオリー評価」の段階で主に計画策定・中間評価等で活用する「ロジック・モデル」を用いた評価研究、第2は社協ワーカーによる援助プロセスの理論(仮説生成)構築の研究である。 前者は筆者と関わりのある社協をフィールドに研究を進め、調査結果を纏め『社会福祉士』第19号(査読付)の論文として掲載されるに至った。 後者はプログラム評価枠組みにおける「プロセス評価」の段階について、日々の実践を理論(仮説生成)構築する研究である。実際に計14名にインタビューを実施することができ、そのインタビューテクストを基に、質的研究法の1つである「修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ」を用いてデータ分析を行い仮説生成を行った。その結果、今まであまり注目をされてこなかった社協ワーカーとしての成長プロセスについて仮説生成的に明らかにすることができた。分析の結果(以下、【 】カテゴリー、< >概念)、【職業人としての無力体験】から<覚悟を決める>過程を経て【社協ワーカーとしてのモードの切り替わり】へ変化していた。この切り替わりを通じて、【ゆさぶられる当事者体験】や【地域を耕す】という地域福祉を推進していくうえで必要と思われる実践へ向かうカテゴリーが見出された。 ただし、援助プロセスの中の【ゆさぶられる当事者体験】と【地域を耕す】の中身が援助プロセスの中核になるものと考えているので、データに基づき、よりそれに特化した理論(仮説生成)構築が必要であると考えており、結果を纏め論文として学会等へ投稿する予定である。 いずれにしても、本研究結果によって社協ワーカーとして成長していくプロセスが提示できたことは、その成長に向けての変化の見通しや方向性を示すことに繋がったと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

援助プロセスの理論(仮説生成)構築について一定の目途がたったことが理由であり、平成24年度はそれに基づき量的調査を行う予定としている。

今後の研究の推進方策

概ね7月を目途に援助プロセスの理論(仮説生成)を完成させる。 それに基づき自己評価指標構築に向けたアンケート調査を行う予定である。なおプレ調査を7月に実施し、9月に修正した調査票を用いて調査を行う。なお、回収については12月までを考えている。 1月からデータを集計し、統計解析を行い、平成24年度末までに自己評価指標を完成させる予定である。

次年度の研究費の使用計画

先行研究等に関する文献・図書の購入、研究協力者及び機関との打ち合わせ等で生じる旅費、アンケート調査を行う際に必要な消耗品・郵便料等を使途として考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 市町村社会福祉協議会の事業評価について―プログラム評価によるロジック・モデルの活用―2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤哲郎
    • 雑誌名

      社会福祉士

      巻: 19 ページ: 8~17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 社会福祉協議会が展開するボランティアセンターの評価方法について2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤哲郎
    • 雑誌名

      松本大学研究紀要

      巻: 10 ページ: 105~118

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公開日: 2013-07-10  

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