1.目的 社協ワーカーが地域福祉活動を促進していくための実践プロセス尺度を作成することを目的とした。 2.方法 ワーカーへの半構造化インタビューにより抽出した実践プロセスの尺度55項目について、質問紙調査を近畿及び北信越の市町村社協に所属するワーカーに実施した。調査への協力者379名(回収率36.8%)のうち、欠損データを除く353名分の回答を分析した(有効回答率93.1%)。分析方法として社協ワーカーの実践構造を実証的に捉えるために、プロマックス回転(斜交回転)を伴う探索的因子分析を行い、実践プロセスの尺度を構成し、クロンバックのα係数による信頼性を検討した。 3.結果 実践プロセスの尺度は、因子分析の結果に基づき6因子・35項目で構成され、各因子のα係数は0.70~0.86の範囲であり一定水準の信頼性を確認できた。また、因子間の相関行列は0.284~0.635までの範囲で正の相関を示した。 4.結論 実践プロセスは6因子・35項目で構成され、一定水準の信頼性が確認できた。この結果を基に社協ワーカーの実践現場での評価指標として活用することができると考えた。
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