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2012 年度 実施状況報告書

認知症高齢者グループホームにおけるボランティア受け入れマニュアルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23730565
研究機関西南女学院大学

研究代表者

納戸 美佐子  西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (40421325)

キーワードグループホーム / ボランティア / 認知症高齢者
研究概要

【研究1】グループホーム(以下、G.H.)を対象とした研究
ボランティアの受け入れマニュアルを作成するための事前調査としてG.H.を対象に調査を実施し、ボランティアの受け入れ状況を明らかにした。A県認知症高齢者G.H.協議会Xブロックに加盟しているG.H.を対象にアンケート調査を実施した。回答が得られた30件(回収率83.3%)を分析対象とした。その結果、イベント時のみ受け入れている51.7%、日常的に受けいれている37.9%であった。今後、日常的にボランティアを受け入れたいと考えているものの、受け入れ方が分からないG.H.も14.3%あった。ボランティアの受け入れに対して前向きに検討しているG.H.が多いが、受け入れによる不安を感じているG.H.もみられた。今後、受け入れ方法の整備および問題が生じた場合の対応策の検討が急務である。
【研究2】ボランティアを対象とした研究
認知症高齢者を対象としたボランティア活動を行うための課題や支援体制について検討するために、様々な領域で活動を行っているボランティアを対象に調査を実施し、活動の状況を明らかにした。A県B市のボランティアサークルに所属しているボランティアを対象にアンケート調査を実施した。回答が得られた142件を分析対象とした(回収率54.6%)。その結果、ボランティア活動を行って良かったこととして、「多くの人と知り合いになれた」が最も多く約6割であった。また、約半数の人がボランティア活動における問題や悩みを経験していた。ボランティア活動を継続するために必要なサポートとしては、定期的な講習会(63.1%)・ボランティア同士の交流(55.9%)・ボランティアコーディネーターの配置(48.6%)などがあげられた。今後、ボランティア活動開始時およびボランティア活動後の支援体制の検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

聞き取り調査のテープ起こしおよびデータ整理に時間を要しているが、終了の目途はたっており、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後、ボランティアおよびG.H.における聞き取り調査およびアンケート調査の結果をもとに、受け入れに関する課題等を整理し、ボランティア受け入れマニュアルを作成する。マニュアル作成にあたっては、有識者・グループホーム職員・ボランティアと協同で作成する。また、グループホームにおいて、マニュアルに基づいたボランティア受け入れを行い、マニュアルの実用性や課題について検討し、修正を行う。
ボランティア受け入れマニュアルの総括として、グループホーム職員やボランティアを対象としたミニシンポジウムを実施する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度においては、消耗品費5,000円、国内旅費80,000円、謝金120,000円、その他(ミニシンポジウム、印刷代、学会参加費)65,139円とする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 認知症高齢者グループホームにおける地域住民およびボランティアとの交流に関する調査2013

    • 著者名/発表者名
      納戸美佐子、野瀬真由美、上城憲司、谷川良博、中村貴志
    • 雑誌名

      西南女学院大学紀要

      巻: 17号 ページ: 21-28

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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