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2015 年度 実績報告書

教師の成長を促す教育研修教材「教育相談クロスロード」の開発とその有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 23730618
研究機関佐賀大学

研究代表者

網谷 綾香  佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (90404110)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワード教育相談 / 教師 / 研修用教材 / クロスロード / 教師の成長
研究実績の概要

平成27年度は,これまでの調査結果および教材の試行版を実施した結果をふまえ,教師研修用教材『クロスロード 教育相談編』を完成させた。教師の葛藤が書かれた問題カード,ラッキーカード,YES/NOカード,座布団カード,ゲームの流れの説明シート,解説書の6点が1セットにおさめられたもので,カードゲームとしてのデザイン性にも配慮した。また,教材とは別に開発者以外の者がファシリテーターとなり研修会を実施することを想定して,実施上の配慮事項などを記載したマニュアルも作成した。本教材を用いた研修会を3回実施し,事後アンケートによりその成果を確認した。本教材で提示される葛藤場面は,実際に教師が体験した事例に基づいて設定していることから,リアルなシミュレーションができること,ディスカッションを通して他者の多様な意見を聞くことができ幅広い対応のあり方や考え方を学べることなどが示された。さらに,自らの教育相談に対する価値観や考え方の偏りに気づいた参加者もおり,本教材が自分自身の教育相談のあり方について考える契機を与えることも確認された。さらに,教材の問題カードで取り上げた葛藤場面について,260名の教師を対象とした質問紙調査を実施し,教師がどのように葛藤し最終的にどのような判断を下すのかについての分析を行った。多くの葛藤場面において意見が分かれる傾向があり,活発なディスカッションを促しうる適切な場面設定がなされていることが確認できた。教師の葛藤の具体例,教師にとって最も判断が難しい葛藤場面も抽出され,ゲームで使用する問題カードの選定やディスカッションを促す資料としての基礎的データを得ることができた。教材の開発プロセスおよび質問紙調査の結果について,紀要論文にまとめ報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 教師の成長を促す研修用教材「クロスロード 教育相談編」開発の試みⅡ ―教師の葛藤と判断傾向の分析―2016

    • 著者名/発表者名
      網谷綾香 ・岡本尚子・細川美幸
    • 雑誌名

      佐賀大学教育実践研究

      巻: 33 ページ: 151-159

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 教師の葛藤を活かした教育相談校内研修の効果 -シミュレーションゲーム「クロスロード教育相談編」の実践を通して-2015

    • 著者名/発表者名
      網谷綾香
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第34回秋季大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2015-09-18

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公開日: 2017-01-06  

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