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2013 年度 実績報告書

論理的な言語力を促進する言語活動の開発とその効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23730628
研究機関大正大学

研究代表者

犬塚 美輪  大正大学, 人間学部, 講師 (50572880)

キーワード言語活動 / 説明 / 日常的活動
研究概要

本研究の目的は,説明に焦点を当て「教科横断的な言語活動の枠組み」を示し,実践的な提案を行なうことであった。この目的のもと,1年目に理論的検討を行ない,2-3年目に実践的提案とその効果検討を行なう計画であった。
最終年度にあたる平成25年度は,これまでに得られた成果をまとめ,書籍や論文において発表する活動が中心となった。
まず,「説明を中心とした言語活動」に関しては,数学領域での実践例を論文や国際学会で発表した。数学領域での問題解決学習では,具体的事例や具体物と結びつけることを重視した研究が主流であったが,本研究課題では,具体的事例と結びつけることが困難な,より発展的な高度な数学課題において,説明を中心とした言語活動によって,学習者の言語力および数学的知識の深化を狙いとした。実践の分析から,説明を中心とした言語活動によって,内容理解や数学的に論理的な文章の表現において改善が見られたことが明らかとなった。
また,「日常的言語活動」としては,2年目に取り上げた「マイ・ディクショナリー(辞書作り)」と「付箋の活用」の二つを日常的言語活動を促進する「アナログツール」として位置づけ,これらのツールを用いた実践の枠組みを書籍において紹介した。
上に挙げた「説明を中心とした言語活動」および「日常的言語活動」は,1年目の理論的検討で指摘した課題に対応した提案となっている。研究期間全体を通して,初めに指摘した課題に答える知見を得ることができた。実践の効果検討は,一部は記述的なものにとどまったが,概ね質的量的な観点から検討ができ,学術論文として発表することができた。さらに,特に実践に関わる部分については,研究成果報告ホームページを立ち上げ広く公開することで,実際の教育に活かしうる情報提供を行なった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 数学において言語化することの意味2013

    • 著者名/発表者名
      犬塚美輪
    • 雑誌名

      数学文化

      巻: 20 ページ: 41-54

  • [雑誌論文] 読解方略の指導2013

    • 著者名/発表者名
      犬塚 美輪
    • 雑誌名

      教育心理学年報

      巻: 52 ページ: 162-172

  • [学会発表] Group inquiry in advanced mathematics: Effects on performance and attitude2013

    • 著者名/発表者名
      Miwa INUZUKA, Noriko H. ARAI
    • 学会等名
      EARLI 2013
    • 発表場所
      Munich, Germany
    • 年月日
      20130823-20130827
  • [学会発表] 外部指導者と協働した教育プログラム遂行に関わる困難要因 ―教員へのインタビューから―2013

    • 著者名/発表者名
      犬塚美輪
    • 学会等名
      日本教育心理学会第55回総会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      20130817-20130819
  • [図書] 論理的読み書きの理論と実践2014

    • 著者名/発表者名
      犬塚美輪,椿本弥生
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      北大路書房
  • [図書] 学力と学習支援の心理学(第7章「言語活用力を育てる」)2014

    • 著者名/発表者名
      市川伸一
    • 総ページ数
      225(うち担当分16ページ)
    • 出版者
      放送大学教育振興会
  • [備考] 新しい言語活動の提案

    • URL

      http://kaken-inuzuka.com/

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公開日: 2015-05-28  

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