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2012 年度 実施状況報告書

自己と他者の調整における文化の共通性と差異―中国,韓国,日本の大学生の比較―

研究課題

研究課題/領域番号 23730630
研究機関東京女学館大学

研究代表者

平井 美佳  東京女学館大学, 国際関係学部, 准教授 (60432043)

キーワード自己と他者の調整 / 大学生 / 葛藤解決 / ジレンマ課題 / 国際比較
研究概要

本年度は,昨年度に引き続き,本調査に用いるジレンマ課題や文化的表象に関する項目を作成するために,文献の収集と整理,および,予備調査を行った。なお,当初の予定では面接調査を先に行う予定であったが,先により対象を拡げた質問紙調査を実施した上で面接調査について検討することにした。
まず,昨年度収集した文献,および,グループディスカッションによる予備調査の結果をもとに,本調査の質問紙の構成について検討した。より具体的には,候補に挙がったジレンマ場面を絞り,回答形式について決定した。また,文化的表象に関する項目について,既存の人間関係や自己に関する価値観に関する尺度を収集した結果をもとに,本研究で使用する尺度を決定した。この質問紙について,複数(数十名)の大学生を対象に予備調査を行い,わかりにくい点や誤解を得やすい点がないかを確認した。さらに,翻訳を依頼した。
しかしながら,本調査の実施については,日中関係の悪化等の理由のため見送った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

国際問題により,中国と日本の関係が悪化し,大学生においても反日感情が高まっているとの情報が多くあったことから,今年度の調査の実施は困難であると判断し,実施を見送った。同時期の方が望ましいと考えれたため,日本での本調査も実施を見送った。

今後の研究の推進方策

作成し,準備してある質問紙調査を実施する。なお,もし予定していた中国および韓国での調査が困難であると判断された場合には,計画の変更も検討する。
また,面接調査の実施に向けて,調査フィールドの確保,ネイティブ面接者のトレーニングを行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

調査の実施において,出張費,謝金が必要である。また,統計ソフトのアップデートも昨年は行わなかったことから,これを購入する必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者における自己と他者の調整と人間関係の親密性 ―ジレンマ課題とコンボイ・モデルによる検討―2012

    • 著者名/発表者名
      平井美佳
    • 雑誌名

      臨床発達心理学研究

      巻: 11 ページ: 54-67.

    • 査読あり
  • [図書] 『発達科学ハンドブック 第5巻 社会・文化に生きる人間』 第23章 自己と文化2012

    • 著者名/発表者名
      平井美佳  日本発達心理学会(編)氏家達夫・遠藤利彦(責任編集)
    • 総ページ数
      pp.275-285.
    • 出版者
      新曜社

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公開日: 2014-07-24  

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