研究成果の概要 |
侵入思考が悪化していく原因として、思考抑制の関与が強く疑われている(Clark, 2005)。思考抑制につながりやすい認知評価次元として「自我異和性」がある(荒木ら, 2010)が、認知バイアス等との関連性を含め、生起しやすい条件についてはほとんど明らかとなっていない。 質問紙調査により侵入思考との関連が指摘されている認知バイアスであるTAF(思考と行為の混同)との関連を検討したところ、TAFと自我異和的評価が複合して思考抑制を導くのではなく、自我異和的評価が単独で思考抑制を導くことが確認できた。
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