本研究ではまず、海外の介入プログラムである「活動に根ざした介入:社会感情コンピテンス育成のための支援」の翻訳作業を行い、乳~幼児期の子ども(4ヵ月~5歳)をもつ母親対象に面接調査を実施してツールの修正作業を行った。最終年度では、数名の療育支援者に本プログラムを使用してもらった結果、感情発達や養育能力にリスクのある母子のスクリーニングに役立つことが報告された。また、大学生対象のプログラムを海外の「怒りのための30分セラピー(30 minutes therapy for anger)」を翻訳し、大学生数名に実施した結果、参加者の内容の理解度は十分であり、役に立つという評価が得られた。
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