研究課題/領域番号 |
23730649
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
山本 隆一郎 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 助教 (30588801)
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キーワード | 大学生 / 不眠 / 健康臨床心理学 / 学校保健 / 公衆衛生学 / 日中の過剰な眠気 |
研究概要 |
平成24年度は、平成23年度に行った研究1(大学生における不眠の自己対処状況の把握・プログラム開発のためのニーズ調査)の成果の国際会議での発表(Yamamoto R et al., International Journal of Behavioral Medicine, 19(suppl 1), S59)と、研究2(エビデンスと大学生のニーズに基づく不眠の簡易自己対処プログラムの効果検証)のためのプログラム作成を行った。 研究2では、研究1の成果を踏まえ、特に「日中の過剰な眠気と入眠困難症状のマネジメントを中心としたインターネットの文字情報を媒介とする睡眠健康教育プログラム」を作成している。しかしながら、当該年度には、本プログラムと関連の深い研究論文(不眠に対する簡易行動療法のマニュアルの報告や集中的短期条件付け療法、1回のセミナー形式によるプログラムなど)が新たに数多く報告されたため、助成機関の延長を申請し最新知見を取り入れたプログラム構築を進めた。 平成25年度には、最新知見を踏まえ開発されたプログラムの実施と効果検討を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
交付申請書に記載した研究1、研究2に関して、研究1は終了し、研究2は研究の大枠は完成しているため、研究2のデータ収集と報告が達成できていない状況である。 この理由としては、本助成事業期間内に、研究目的と関連の深い研究が海外で多数報告されたため、本助成事業の本来的趣旨に基づき先進的な研究とするべく、研究計画以降の最新知見を取り入れた研究を進めていることが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究課題の推進方策としては、平成25年度前期中に最新知見を取り入れたプログラムを完成させ、プログラムの効果研究に関する必要な準備(研究上必要なWebサイトの構築や研究倫理委員会の通過など)を行い、平成25年度後期の前半にデータ収集、後半にデータを取りまとめ報告書作成、学術会議での発表、論文執筆などを進めていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
現在、進行中の研究で使用予定である物品や、情報収集ならびに既に終了した研究の報告のための旅費はすでに使用をしている。現在進行中の研究は実験的介入研究であり、現在の未使用額は介入に必要な消耗品、参加者からの数日間のデータ収集に関わる謝金等に使用することを計画している。なお、この使用計画は、現在進行中の研究が最新知見を取り入れるために、使用が遅れているものの交付申請書作成時点の内訳と変更はない。
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