低出生体重(LBW)で生まれた子どもたちにとって、乳幼児期は発達のキャッチアップがみられる時期である。研究1では保育記録による発達尺度NDSCを用いて,LBW児の発達の特徴について検討を行った。2000g未満のLBW児群は、落着き・不注意・粗大運動において、BW群とは異なる発達を遂げることが明らかになった。研究2では、3歳児健診におけるLBW児の発達障害特性を検証した。LBW児のスクリーニングツールの陽性の割合は高く、対人・言語コミュニケーションでの苦手さが顕著にみられた。研究3ではLBW児の母親向けのサポートプログラムを開発し効果検討を行った。抑うつ、PTSD様症状の改善の効果がみられた。
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