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2012 年度 実施状況報告書

軽度認知障害のアルツハイマー病への移行を予測する神経心理学検査の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23730656
研究機関鳥取大学

研究代表者

竹田 伸也  鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00441569)

キーワードアルツハイマー病 / 軽度認知障害 / 神経心理学検査
研究概要

本研究では、認知症の代表的疾患であるアルツハイマー病(AD)に移行しやすい軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment; MCI)をスクリーニングするためのツールとして、竹田式三色組合せテスト(the Takeda Three Colors Combination Test; TTCC: Takeda et al., 2010)の有用性について検討することを目的としている。。
平成24年度は、昨年度に引き続き当該研究に関する先行研究のレビューおよびデータの収集を行った。先行研究のレビューでは、国内外の先行研究のうちMCIやADおよびADへの移行に関する知見について文献研究を行い、本研究への応用発展に寄与した。一方、データの収集では、研究協力医療機関においてMCIと診断された患者のTTCCにおける弁別力を検定すると同時に、MCIと診断された患者のうち半年から1年の時間間隔で経過観察ができた研究協力者のデータを収集した。半年から1年ごとにデータを収集するにあたり、医師によるADへの移行判定のほかに、TTCC、Mini Mental State Examination(MMSE)、Clinical Dementia Rating(CDR)を実施し、対象者の認知的変化と生活レベルを継時的に追跡した。
今年度に実施した研究は、MCIをスクリーニングするための神経心理学検査としてのTTCCの有用性について議論する価値のあるデータとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当該年度では、MCI患者の追跡を60名程度行っていく予定であったが、実際ドロップアウトなどもあり、対象者が当初予定した人数に満たない。
そのため、「やや遅れている」と自己評価した。

今後の研究の推進方策

当該年度で得たデータは、MCIをスクリーニングすうるえでのTTCCの感度を明らかにするために今後分析を行う予定である。全MCI数を分母とし、TTCCで陽性と判定された者の数を除して、MCIに対するTTCCの感度を求める。
一方、継時的に追跡しているデータのうち、TTCCの結果によってADへの移行率に差を認めるか否かを分析する予定である。解析には、ロジスティック回帰分析を用いる。MCI患者のうちADに移行した群を移行群、移行しなかった群を非移行群として両群を従属変数とする。一方、TTCC結果、教育歴、MMSE得点など、ADへの移行を予測する可能性のある変数を独立変数とする。この分析により、MCIからADへの移行を予測する神経心理学検査としてTTCCが有用であるか否かについて検討を行う。
以上の研究によって得られた知見について、国内外の関連学会で発表を行い、学会誌にその成果を投稿する予定とする。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 竹田式三色組合せテストによるアルツハイマー病の重症度評価の検討2012

    • 著者名/発表者名
      竹田伸也・田治米佳世・谷口敏淳・西尾まり子・高田知子
    • 学会等名
      第27回日本老年精神医学会
    • 発表場所
      大宮ソニックシティ(大宮)
    • 年月日
      20120621-20120622

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公開日: 2014-07-24  

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