容姿についての欠点への過剰な心配や強いとらわれ、過度の確認行動や容姿についての欠点をカムフラージュしようとする行動、社会的な場面からの回避や安全を求める行動は身体醜形懸念と定義される。本研究では生涯発達的な視点から身体醜形懸念についての検討を行った。その結果、次の知見が得られた。(1)身体醜形懸念は全ての年代において共通した因子構造を有している、(2)強い身体醜形懸念の対象となる身体部位は年齢や性別で異なる、(3)青年期群を対象とした身体醜形懸念の認知行動モデルの様々な世代への適用に関しては、検討の余地が残されている。
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