研究課題/領域番号 |
23730666
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
山口 綾乃 麗澤大学, 外国語学部, 講師 (40592548)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 国際情報交流 / 自殺傾向 / うつ傾向 / コミュニケーション / 文化的自己観 / 社会関係資本 / 健康観 / 幸せ |
研究概要 |
本研究では、個人の文化的要因や社会環境的要因がうつ傾向や自殺傾向のコミュニケーション行動パターンやあるいは社会心理行動パターンとどのような関係があるのかを包括的に探索しながら明らかにし、モデル化することが目的である。さらには、それらの重要な要因が人間の健康観や幸せに関するコミュニケーション行動パターンやあるいは社会心理行動パターンとどのような関係があるのかを包括的に探索しながら明らかにし、こちらに関してもモデル化することが目的である。具体的には以下の3本柱で進める。(1)ミクロレベルでの分析:うつ傾向、自殺傾向のコミュニケーション行動パターン、社会心理行動パターンと個人の文化的要因、あるいは社会環境的要因との関連調査分析~結果として日米の調査結果から、さまざまな共通事項や違いを発見することができた。さらに、日米の比較研究をすることで、日本人のうつ傾向や自殺傾向の人のコミュニケーション行動パターンを見つけることができた。この研究成果を発展させて次の研究につなげるよう、成果報告をめざす。(2)ミクロレベルでの分析:人間の健康観や幸せに関するコミュニケーション行動パターン、社会心理行動パターンと個人の文化的要因、あるいは社会環境的要因との関連調査分析~結果として日米の調査結果から、さまざまな共通事項や違いを発見することができた。この研究成果を発展させて次の研究につなげるよう、成果報告をめざす。(3)ミクロ、メゾ、マクロレベルでの分析:社会関係資本からみたうつ傾向、自殺傾向、人間の健康観や幸せに関する調査研究分析~こちらのデータは米国のみの青少年のデータである。結果として、米国でとても興味ある社会的なつながりと健康観や幸せについて様々な発見をすることができた。この研究成果を発展させて次の研究につなげるよう、成果報告をめざす。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
3本柱で調査を進めているが、思ったよりもデータ回収や統計分析にも時間がとられなかったため、予定以上に進むことができた。この研究の共同研究者であるハワイ大学大学院Min-Sun Kim教授と1年に何度も研究調査に関する分科会を行った。Kim教授のおかげで調査を順調にしっかりと進めることができたことが背景にあるため、予想以上に調査を進めることができたといえる。さらに、こういった3本柱研究結果をすでに国際コミュニケーション学会、全米コミュニケーション学会で発表している。それらの発表の機会をいただいて、international networkingsを行うことができて、とても感謝している。こういった様々な理由から、(1)とした。残りの期間は、これらの3本柱の研究結果を、学会発表の時のコメントを元に、Kim教授とともに論文をまとめて、投稿していくしだいである。今回の研究からわかった点について次の研究につなげるようにしていくつもりである。さらに、包括的な視点から質的調査という新しい調査方法を取り入れることにより、人の健康観や幸せ、うつ的傾向、自殺傾向などに関してコミュニケーション行動パターンや社会行動パターンの側面から調査をしていくことをめざす。
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今後の研究の推進方策 |
(1)ミクロレベルでの分析:うつ傾向、自殺傾向のコミュニケーション行動パターン、社会心理行動パターンと個人の文化的要因、あるいは社会環境的要因との関連調査分析:研究の成果については、論文投稿を日本、アジア、米国かあるいは国際誌に掲載されるようめざす。この研究成果を発展させて次の研究につなげるよう、成果報告をめざす。さらに、質的調査という新しい調査方法からのアプローチにより、うつ傾向やあるいは自殺傾向の人のコミュニケーション行動パターンや社会行動パターンを調査していくことをめざす(2)ミクロレベルでの分析:人間の健康観や幸せに関するコミュニケーション行動パターン、社会心理行動パターンと個人の文化的要因、あるいは社会環境的要因との関連調査研究分析: 研究の成果、(1)と同様に、論文投稿を日本、アジア、米国かあるいは国際誌に掲載されるようめざす。この研究成果を発展させて次の研究につながるよう、成果報告をめざす。さらに、質的調査という新しい調査方法からのアプローチにより、人間の健康観や幸せに関するコミュニケーション行動パターンや社会行動パターンを調査していくことをめざす。(3)ミクロ、メゾ、マクロレベルでの分析:社会関係資本からみたうつ傾向、自殺傾向、人間の健康観や幸せに関する調査研究分析 研究の成果については、(1), (2) と同様に、論文投稿を日本、アジア、米国かあるいは国際誌に掲載されるようめざす。研究成果を発展させて次の研究につながるよう成果報告をめざす。さらに、質的調査という新しい調査方法からのアプローチにより、社会資本からみた人間の健康観や幸せについて調査していくことをめざす。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費の使用計画は、先ほど記載した今後の研究の推進方策を遂行するために、研究費の使用計画を立てていく。3本柱からの研究成果を発表し、論文を投稿していくために必要な経費を使用する。下記に示すもの以外にも論文投稿に必要なものであれば必要経費として使用する。参考までに下記に示す。(1)海外出張:国際コミュニケーション学会や全米コミュニケーション学会で論文を発表するための海外出張費や、Kim教授との研究の打ち合わせ、分科会、講習会参加など(2)国内出張:量的調査や質的調査についての研究の打ち合わせ、分科会、講習会参加など(3)その他、論文投稿関連など:論文投稿にかかる費用、文献費、論文にかかわる経費、交通費など
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