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2011 年度 実施状況報告書

うつ病への集団認知行動療法の効果と認容性の総合評価:無作為化比較試験のメタ分析

研究課題

研究課題/領域番号 23730688
研究機関独立行政法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

奥村 泰之  独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 社会精神保健研究部, 研究員 (50554383)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードメタ分析 / 認知行動療法 / EBM
研究概要

本研究では,うつ病性障害に対する集団認知行動療法の効果と認容性について検討した無作為化比較試験をメタ分析を用いて統合することを主目的とした。具体的には,(1) 集団認知行動療法は,他の心理療法と比べて効果と認容性が高いか,(2) 集団認知行動療法は,通常診療あるいは治療待機群と比べて効果と認容性が高いか,(3) 集団認知行動療法の無作為化比較試験における方法論上の課題は何か,(4) どのような治療構造が集団認知行動療法の効果と認容性に影響を及ぼすか,の4点について明らかにする。さらに,(5) メタ分析により示された効果と認容性の明らかな治療構造と,我が国において集団認知行動療法を実施している臨床家が採用している治療構造との相違を半構造化面接により明らかにする。初年度は,メタ分析の報告の国際ガイドラインであるPRISMA声明に厳密に従うことをめざすべく,研究プロトコールの公開準備と評定者の訓練に務めた。関連する無作為化比較試験を網羅的に収集し,コーディングの素案を作成した。認知行動療法的介入の研究の質を評価するためのツールを把握し,本研究で利用可能なものを同定した。加えて,関連する統計手法について網羅的に把握するよう準備をした。また,集団認知行動療法の臨床家に半構造化面接をするための人材的資源を探索・確保した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

交付申請書に記した計画より,30%ほどの遅れがみられる。その原因は,他の研究グループから類似の研究目的を持った研究成果が,国際誌に発表されたからである。当該研究の問題点を把握し,本研究の独自性を確保するための膨大な作業が発生した。

今後の研究の推進方策

平成24年度は,研究プロトコールの公開をする。その後,研究プロトコールに従い,メタ分析を実施し,結果が得られた後に迅速に国際誌に投稿する。加えて,平成23年度に構築した人的資源を対象に,半構造化面接を実施する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度の人件費は,20万円程度を予定している。また,書籍等の物品費に10万円,英文校正に7万円,学会発表に10万円,論文掲載料に10万円前後を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 検定力分析と標準化効果量を超えて: 正確度分析と非標準化効果量2012

    • 著者名/発表者名
      奥村泰之
    • 学会等名
      文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 平成23年度選定事業 融合的心理科学の創成:心の連続性を探る 心理学における効果の大きさとばらつき(招待講演)
    • 発表場所
      専修大学生田校舎10号館. 東京.
    • 年月日
      2012.2.25
  • [学会発表] 生物医学統計のコツ2011

    • 著者名/発表者名
      奥村泰之
    • 学会等名
      日本行動療法学会第37回大会(招待講演)
    • 発表場所
      飯田橋レインボービル. 東京.
    • 年月日
      2011.11.28.

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公開日: 2013-07-10  

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