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2011 年度 実施状況報告書

W.E.ウォーナーによる技術教育のためのカリキュラム開発に関する教育実践史研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730727
研究機関千葉大学

研究代表者

木下 龍  千葉大学, 教育学部, 准教授 (10586217)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード技術教育 / カリキュラム開発 / フラタニティ / 教育史 / 実践史
研究概要

本研究の目的は,米国技術教育カリキュラム開発実践史研究の一環として,その前史として重要な位置を占めたとみられるW.E.ウォーナー(1897-1971年)による技術教育のためのカリキュラム開発実践とその技術教育史的意義を明らかにすることである。平成23年度の研究課題は,(1)W.E.ウォーナーの教育研究活動に関する資料の収集・分析,(2)オハイオ州立大学におけるイプシロン・パイ・タウの設立と運営に関するウォーナーの教育研究活動の分析の2点であった。 (1)ウォーナーの教育研究活動に関する資料の収集・分析について 上記資料に関しては,ケント州立大学(オハイオ州)附属図書館アーカイブズ所蔵資料William E. Warner papersならびにボーリンググリーン州立大学(オハイオ州)付属図書館アーカイブズ所蔵資料Epsiron Pi Tau International Honorary for Professors in Technologyを,収集することができた。 (2)オハイオ州立大学におけるイプシロン・パイ・タウの設立と運営に関するウォーナーの教育研究活動の分析について (1)の資料の分析によって,ウォーナーが,イプシロン・パイ・タウというフラタニティの設立と運営に果たした役割と経過を明らかにすることができた。彼の設立・運営したイプシロン・パイ・タウは,一般に言われるフラタニティの特徴,すなわち社交的,専門職的,名誉的な性格のうち,専門職的な性格を強くもつものであり,その事実が,技術教育のためのカリキュラム開発を担う主体形成に重要な役割を果たしたことが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

平成23年度の研究課題のうち,(1)W.E.ウォーナーの教育研究活動に関する資料の収集・分析に関しては,研究の進展に伴い,研究開始当初に知られていた一次資料に加えて,新たな資料を発見することができた。これによって,(2)の課題であるイプシロン・パイ・タウの設立と運営に関するウォーナーの教育研究活動がより詳細に分析することができた。

今後の研究の推進方策

平成24年度の研究課題は,(1)ウォーナーの教育研究活動に関する資料の補完的収集,(2)アメリカ産業科教育学会の設立と展開に関わるウォーナーの教育研究活動の分析の2点である。(1)ウォーナーの教育研究活動に関する資料の補完的収集 研究の進展に伴い発見された新資料や不足資料を補うために,補完的資料収集を行う。(2)アメリカ産業科教育学会の設立と展開に関わるウォーナーの教育研究活動の分析 平成23年度の研究成果を発展させ,ウォーナーがイプシロン・パイ・タウという自治組織を基盤に,アメリカ産業科教育学会を設立した契機と道筋,その結果開発されたA Curriculum to reflect technologyの内容的特質を,技術教育のためのカリキュラム開発の実践史として明らかにする。この研究成果は,日本産業技術教育学会で発表する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度の研究費は,研究課題に基づき,有効かつ適切に使用する。 研究課題(1)ウォーナーの教育研究活動に関する資料の補完的収集に関わっては,主に資料収集のための海外旅費に使用する。 研究課題(2)アメリカ産業科教育学会の設立と展開に関わるウォーナーの教育研究活動の分析に関わっては,主に資料分析のための文献を購入するための物品費,研究成果を発表するための国内旅費に使用する。次年度使用額11,764円については,文献を購入するための物品費として使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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