研究概要 |
平成23年度は、研究題目に関わる題材を教科書資料及び学習題目をもとに助言を受け資料調査をしながら、保育現場における材料経験の使用について佐賀県K小学校及び、大阪市内と北九州市内のすべての保育施設へアンケート用紙を配布して調査を行い、結果を分析し公表した。幼児教育における材料用具の使用開始時期の平均を調査した結果、2歳後半から3歳児クラスで材料用具を使用しはじめていることが分かり、小学校教員はそれよりも遅く使い始めていると考えているか、3割が分からないという回答であった。接続へ向けて保育現場における材料用具の使用についての現状理解が互いに不可欠であった。調査対象と方法、成果については以下に示す。1.小学校・保育現場における調査 調査は、小学校調査と幼保調査を行った。小学校については,宮崎裕治先生のご協力により佐賀県K小学校の教員27名にアンケートを配布いただき,期間内に23名の回答(回収率85.2%)を得た。また、幼保調査に関しては、大阪市と北九州市の幼稚園・保育所すべてを対象としてアンケートを送付し、大阪市内幼稚園及び保育所から165園の回答(回収率21.9%)と,北九州市内幼稚園及び保育所から108園の回答(回収率43.0%)があった。これらを分析対象とした。2.公表1)ポスター発表・・・丁子かおる「乳幼児の発達過程における材料素材と用具の調査研究-保・幼・小の接続に向けて-」保育学会:玉川大学,2011,5,22 2)口頭発表・・・丁子かおる「保育現場における材料用具の経験についての調査研究―美術教育の幼小接続へ向けて-」美術科教育学会:新潟大学,2012,3,28 3)査読付論文・・・丁子かおる「保育現場における材料用具の経験についての調査研究―美術教育の幼小接続へ向けて-」『美術教育学』第33号,美術科教育学会,2012.3.25,pp.287-300.
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