本研究の目的は、カリフォルニア州の教育成果をあげている双方向イマージョン(TWI)プログラム実施校と諸アクターの関係構築やその運用のあり方を各学校の自律性に着目して解明することである。考察の結果、以下のことが明らかになった。(1)チャーター・スクール(CS)における教員確保は、バイリンガル教員の供給過剰、専門職団体の研修実施といったCSの自律性を機能させる外部環境が整っていることで大きな課題となっていない。(2)学区の管理下にあり自律性が制約された一般の公立学校は、校長のリーダーシップによって保護者からTWIの実施に理解と支持をえることに成功しており、その専門的指導性の重要性が明らかとなった。
|