研究概要 |
特殊表記の習得機序の解明と習得支援法の開発を目的とした。研究1では、濁音文字については、幼児が単純な対連合による習得をしているのか、有声化という規則ベースの習得をしているのかを検討した。幼児の濁音文字の正答率と、文字頻度の間に有意な相関は検出されず(r=.255, N=20, p.=.278)、規則による習得の可能性が示唆された。研究2では、拗音表記については、混声操作を含む歌の歌唱活動による習得支援法を3ヵ月にわたって実施したが、実験群と統制群の間に、事後調査に結果、統計的に有意な差は検出されなかった。
|