当初の研究計画に基づき、以下の作業を実施した。(1)補習科を設置していた中学校(現在は高等学校)における学校文書の調査・収集(広島県立福山誠之館高等学校)。(2)県立図書館・県文書における一次史料および関連史料の調査・収集(大阪府・広島県)。(3)研究対象についての基礎資料(県議会史・学校沿革史)の収集。 (1)については、学会発表に際して、広島県立福山誠之館高等学校に所蔵されている史料の追加調査・収集を実施した。(2)および(3)についても、現段階で所蔵なり存在が判明しているものについてはほぼ完了させた。 上記の調査の結果、当初研究対象として設定した地域について、補習科の設置および改廃の状況、補習科の実態についておおむね明らかとなった。 研究成果報告については、広島県の補習科に関する学会発表を行った。今後に論文としてを執筆する予定である。また、補習科を含めた明治後期の中等教育と高等教育のアーティキュレーションを検討した論文を発表した。
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