教員や担当者の観察だけに頼ると、発達の遅れなどの問題を見過ごしてしまう危険があることが示唆された。外国人児童生徒に適用可能なアセスメントの検査手法は限られているけれども、さまざまなアセスメントツールを使用することの有益性やアセスメントの重要性を確認することができた。また、形容詞の習得率に関して在日ブラジル人の子どもたちは、日本人やブラジルで育つブラジル人に比べ低いことが明らかとなった。その要因は、言語的特徴の影響よりも、家庭や学校・保育園などの教育環境の質の問題が大きいのではないかと考えられる。
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