本研究では、日米の学生支援における学習成果にかかわる近年の状況と、学生支援活動全体に与えるインパクトについて学生インタビュー及び訪問、文献調査によって明らかにした。米国では2000年以降、学習成果ベースのアセスメント活動が盛んになってきている。その結果、学生担当副学長のトップダウンによる組織的な学生支援のマネジメントや様々なアセスメントツールが開発されていた。一方、日本では、学生支援プログラムは問題応答的、かつ模索的な側面が強いが、一部のプログラムでは、参加学生の研修プロセスを取り入れることで、学生の学習成果向上に寄与する学生支援プログラムとして開発可能であることが明らかとなった。
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