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2011 年度 実施状況報告書

高大接続の観点からみる高等学校普通科のキャリア教育に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730800
研究機関佐賀大学

研究代表者

西郡 大  佐賀大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30542328)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードキャリア教育 / 高大接続 / 普通科高校
研究概要

本研究は,高等学校普通科,特に,大学進学希望者を対象としたキャリア教育に注目し,高大接続の観点から検討することを目的としている。具体的には,大学の高度な教育や研究に触れる機会,学部選択に関する情報の提供といった形で実施されている多くの高大連携活動が,高校生に「どのように捉えられているのか」。また,仮に大学に対する理解が深まっているのだとするならば,「その要因は何なのか」などを明らかにする。 そのアプローチの1つとして,高大連携活動の1つである「出前講義」に注目し,受講者の進学に対する意欲の喚起や大学理解の促進などに対して,大学の教員が高校を訪問し,大学の教育や研究について話すことが,どの程度の影響力を持つのか。また,影響力があるとすれば,どのようなメカニズムによって彼らの心理や意識に対して影響を与えているのについて調査した。 本調査は研究代表者の所属する大学が実施する出前講義を利用して実施するものであり,平成23年度は約200件の講義数で,約6000名の受講者からアンケートを回収することができた。また,出前講義を実施した高校からは高校教員に対するアンケートも実施しており,高校生と高校教員の両者についてデータを取得した。これらのデータは,業者に依頼して入力作業を終えている。現在は,データクリーニングを実施している。 これまでの作業は,本研究を進める3つフェーズのうち,第2フェーズまで完了しており,当初の研究計画にそっておおよそ順調に進んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究を進めるための3つのフェーズがある。このうち第1フェーズと第2フェーズの途中までの進捗が完了しており,今後の分析を行う上で必要な最低限度のデータを取得済みであることから「おおむね順調に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

平成23年度に取得したアンケート調査について,受講者の心理的なメカニズムの観点から分析し,どのような要因が意欲等に影響を与えているかを検証する。次に,初年次教育の観点から,理論的な検討を加えることで,高校のキャリア教育と初年次教育の高大接続で重要な視点を洗い出す。

次年度の研究費の使用計画

データ分析をするために必要なスペックを有するPCおよび多変量解析を行うことができる統計分析ソフトを購入し,アンケートデータの分析環境を整える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 受験生の意識および入試成績からみた受験行動の構造 ~センター試験を終えた一般入試受験者に注目して~2012

    • 著者名/発表者名
      西郡大
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル

      巻: 22 ページ: 85-94

    • 査読あり
  • [学会発表] 受験勉強は受験生にどのような成長をもたらすか? -大学入試における遡及効果の一側面-2011

    • 著者名/発表者名
      西郡大
    • 学会等名
      日本テスト学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2011年9月11日
  • [学会発表] 短期大学におけるエンゲージメント-短大生の充実感と効能感の規定要因-2011

    • 著者名/発表者名
      堺完・木村拓也・西郡大・山田礼子
    • 学会等名
      日本高等教育学会
    • 発表場所
      名城大学
    • 年月日
      2011年5月28日

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公開日: 2013-07-10  

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