研究課題/領域番号 |
23730800
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
西郡 大 佐賀大学, アドミッションセンター, 准教授 (30542328)
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キーワード | 高大接続 / キャリア教育 / 普通科高校 |
研究概要 |
本研究は,高等学校普通科,特に,大学進学希望者を対象としたキャリア教育に注目し,高大接続の観点から検討する。具体的には,大学の高度な教育や研究に触れる機会,学部選択に関する情報の提供といった形で実施されている多くの高大連携活動が,高校生に「どのように捉えられているのか」。また,仮に大学に対する理解が深まっているのだとするならば,「その要因は何なのか」等を明らかにした上で,彼らにとって一大イベントとも言える大学入試に向けた準備や受験経験がもたらす影響力といった点を含め,彼らのキャリア意識の変容について明らかにするものである。 出前講義あるいは出張講義は様々な大学で実施されている高大連携活動の1つであるが,こうした活動が高校生のキャリア形成にとって,どのような効果や心理的作用をもたらしているのかを検討するために,実際に出前講義を受講した普通科高校の生徒を対象にアンケート調査を実施した。今年度までにアンケートは回収し,データ入力とデータクリーニングまで終了したところである。これから回答者の所属高校や性別,学年,その他要因等を考慮しながら分析作業に入る予定である。 今後の分析によって,大学教員による出前講義が,大学進学を目指す生徒の多い普通科高校において,どのようなキャリア意識を醸成しているのかが,ある程度明らかになるものと考える。研究計画としては,これらの分析結果を踏まえ,高校教員に聞き取り調査を実施する予定であるが,アンケートの分析結果(量的分析)と聞き取り調査により質的分析を合わせて,1つの知見を導き出したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画2年目までに予定していたアンケート調査が終了し,データ回収,入力,整理の作業および基礎分析まで完了しているため。
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今後の研究の推進方策 |
収集したアンケートを分析して論文にまとめて投稿する。
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次年度の研究費の使用計画 |
データ分析に必要な統計ソフトの購入と高校を訪問し聞き取り調査を実施するための旅費として研究費を使用する予定である。
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