本研究では、アメリカの大学の学生支援に携わる教職員および専門職団体へ半構造化インタビューを行い、①学生支援(正課外)活動と正課教育の「協同」の現状、②学生支援養成課程における新たな能力指標を用いた質保証の方法と学生支援専門職のキャリア形成、③学生支援活動の評価と改善活動を明らかにした。とくに他部署との「協同」は、学習成果の向上に寄与するという点では、学生支援担当職員にとって重視されつつも、制度的な展開は途上にあることが確認された。しかし、教職員間で徐々に意識化され、進みつつあることも明らかになった。
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